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Internet Photo Competition 1997


審査結果発表


 今年で2回目を数える「Internet Photo Competition」は、日本からの応募は減ったものの、韓国、メキシコ、フィンランド、ドイツ、カナダ、アメリカ、チリ、台湾、南アフリカと、多彩な国々からの参加があり、国際色豊かなイベントとなりました。
 応募された作品は、IPC1997実行委員会による第一次審査によリ20作品に絞られ、第二次審査は写真家の藤井秀樹氏、鶴田義久氏、樋口健二氏により行われました。
 入賞作品および全ノミネート作品は、ピクトログラフィー3000でプリントされ、富士フォトサロン東京<スペース3>にて、5月30日から6月5日まで展示されます。

作者名国籍作品名
グランプリFrancisco Mata Rosasメキシコdetenidos, quieto, clavado, playa
準グランプリNEIL BRADFIELD南アフリカBATHING BOXES: MAGIC MOMENTS
コンパクトデジカメ部門
グランプリ
ぱおぱお日本still 〜激務の朝を迎えて〜
FUJIFILM賞秋山 裕子日本組写真_No.1 "x36" No.2 "x4" No.3 "x2"
IPMJ読者賞
三浦印刷賞
高田 寿八郎日本
(米国在住)
セントラルパーク・冬
インターネット
マガジン賞
Chris Wong台湾Wilted
ActPlanNet賞Wolfgang Wiggersドイツtime

審査員の先生方よりコメントをいただきました

藤井秀樹氏

 デジタルだ、アナログだ、と、ここ数年いろんな論議がありましたが、デジタル映像というものは、一緒に進んでいくものであって、やはり、作品自体がよくなければどんな加工をした所でよくはなりません。先日、授業をした時に感じたのですが、学びに来ている生徒たちが、感動しながら撮っていないのではないか、と感じることが多々あります。シャッターを切れば写真は写りますが、やはり、自分のイメージを確認しながら撮らなければよい作品は生まれてこないでしょう。グランプリの作品は、ノスタルジックな感じがして素晴らしい作品ですが、それが、こうして電子メールで応募されるというのは、面白いですね。

鶴田義久氏

 やはり、光と影をどう伝えたいか、というイメージが伝わってこなくては駄目ですね。今、写真が二極分化していくような気がしています。ストレートフォトグラフィーと、写真を媒介として自分自身を癒すセルフヒーリングフォトグラフィーです。FUJIFILM賞の方は、感動もあるのでしょうが、テクニックに溺れているような気がします。テクニックに溺れているというのは悪いことではなくて、むしろ、自分がひとりで、自分の世界に浸りきっていくという意味では、本当にセルフヒーリングな写真といえるでしょう。三浦印刷賞の作品、それから、ActPlanNet賞の作品もセルフヒーリング的な所があります。しかし、ニューヨークに住む日本人と、ドイツ人では、癒し方が違う。環境とか、文化というものが、ものすごく影響を与えているようで、非常に面白いです。これからもっともっと、様々な面で、こういった写真が発表されていくでしょうから、楽しみですね。自分自身を癒すだけではなく、熟成させていくことが大切ですけど。

樋口健二氏

 写真はデジタルであろうが、ストレートなものであろうが、やはり、そこに感動がないと駄目ですね。それがある程度、グランプリ、準グランプリには出ているでしょう。ただし、グランプリの作品、それからインターネットマガジン賞の作品は、4枚組ではなくて、一枚省くべきでしょうね。セレクトするのも重要です。

入賞しなかったノミネート作品

応募総数 167作品(海外75作品、コンパクトデジカメ部門21作品)

エントリーNo.作者名作品名
02Victor MendiolaBelow the belt. Knock out
05横山 佳史雪の終着駅 〜ひとときの休息〜
06久郷 龍雄天使
07te-tsusleep
09森岡毅行車輪
10水沢諭アイランド
11中江 智紀Walk
12田中一郎古都
13名倉 徹Still of TOKYO
15JuanjoAge
17Hang Joon KimCave in China.
18Lisa A. Johnstonwindow vision
19Mark KlemolaDesperately Trying To Put Nature Back In
20Michael Hesemann440 g


開催によせて

 どうやら、世の中インターネットブームらしい。だからという訳ではないのだけれど、Internet Photo Magazine Japanは、今年もインターネットの電子メールで作品を受け付けるコンペティションを開催する。
 Internet Photo Competition 1997
 昨年、第一回が開催された本公募展は、入賞作品を実際に出力し、写真ギャラリーでの写真展まで開催してしまうというユニークさからか、デジタル界だけでなく、アナログ界でも大きな反響を呼んだ。
 これは、本当に写真なのか?
 デジタルの波に乗り、世界を駆け巡って届く作品群。
 そこには、国境もなければ差別もない。
 地球の裏側の情熱さえ、伝えられると信じて疑わない。
 今年は、コンパクトデジカメ部門も新設された。
 Feel your way
 あなたの番だ。

IPC1997実行委員長 あきらけい


目的

優れたフォトグラファーの発掘および支援

内容

インターネットを通じて写真をデジタルデータで応募していただき、優秀作品には賞を与えます。作品はインターネット上に発信すると共に、富士フイルム株式会社製プリンター「ピクトログラフィー3000」で出力(コンパクトデジカメ部門はモニターでの展示になります)し、東京銀座の富士フォトサロン<スペース3>にて写真展を行います。

スケジュール

1/1
  作品受付開始。
3/31  作品受付締切。
4/15  IPMJに一次審査を通過したノミネート作品を掲載し、読者による投票を受け付ける。
4/30  読者投票締切。
     審査員による最終選考。
5/30  6/5まで、東京銀座の富士フォトサロン<スペース3>にて写真展を開催。
     同時にインターネットにも発信。
     株式会社インプレス発行の雑誌に付録されるCD-ROM

作品テーマ

still
 あなたにはどのように映りますか? 自由な解釈で結構です。

応募形態

単写真、または4枚以下の組写真による。

作品受付期間

1997/1/1-1997/3/31(日本時間による)

応募方法

インターネットを通じた電子メールによる。(写真一点当たり100KB以下に圧縮のこと)

受付アドレス

作品の受付は修了致しました。

注意事項

・プロ・アマ、国籍は問いません。
・グループによる共同作品でも可。
・未発表のオリジナル作品に限ります。
・著作権が応募者本人に帰属しているもの。(万一、第三者から権利侵害や損害賠償が主張されても、主催者は一切責任を負いません)
・作品受付期間は日本時間によります。
・応募作品は、応募用紙の添付書類にして応募して下さい。
応募用紙は、IPMJにあります。
・写真を素材としたものであれば、どのように加工しても構いませんが、使用ソフトを明記して下さい。
・コンパクトデジカメ部門は、市価15万円以下の製品で撮影された作品に限ります。
・単写真、もしくは4枚以下の組写真にてご応募下さい。
・応募データは、写真一枚当たり100KB以下に圧縮して送付願います。
・入賞作品は、ピクトログラフィー3000出力用に高解像度データを電子メールにて送付願います。(コンパクトデジカメ部門を除く)
・コンパクトデジカメ部門の作品は、写真展会場においては、モニター画面にて展示されます。
・本イベントに関する問い合わせは、akirak@apn.co.jpでのみ受け付けます。
・実際の投稿につきましては、投稿例も参考にして下さい。

選考方法

IPC1997実行委員会が予備審査を行い、ノミネート作品を選出します。
本審査は、写真家の藤井秀樹氏、樋口健二氏、鶴田義久氏が行います。
ノミネート作品は、4/15よりIPMJに掲載し、読者投票も行います。


グランプリ 1500USドル
準グランプリ 500USドル
コンパクトデジカメ部門
グランプリ
500USドル
IPMJ読者賞 200USドル
FUJIFILM賞 200USドル
三浦印刷賞 200USドル
インターネットマガジン賞 200USドル
ActPlanNet賞 200USドル

展示場所と期間

1 富士フォトサロン東京 <スペース3> 1997/5/30-1997/6/5
  東京都中央区銀座5-1スキヤ橋センター2F Tel.03-3571-9411
2 Internet Photo Magazine Japan 1997/5/30-
3 株式会社インプレス発行の雑誌に付録されるCD-ROM

展示作品と方法

全入賞者の作品をプリントにて展示。(コンパクトデジカメ部門を除く)
また、ノミネート作品をコンピュータのモニタ上に展示。
展示会場では、IPMJのデモも予定されています。

主催

Internet Photo Magazine Japan

協賛

富士写真フイルム株式会社、三浦印刷株式会社、インターネットマガジン、ActPlanNet,inc.

運営

IPC1997実行委員会



 ポスターのイラストは、ベルギー在住の日本人イラストレーター、トビイルツさんによせていただきました。


本イベントに関するご意見・ご質問等は、akirak@apn.co.jpまでお問い合わせ下さい。