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7月6日 天売島

 6時に目を覚ましてみたものの、土砂降り状態だったので、6:40まで寝て過ごす。
 朝のNHK−FMのニュースでも明るい話題はなく、道北の町の中には、警報まで出ているところもあった。
 留萌の予報でも、夜には雨があがるという程度で、と、いうことは、ずっと雨かいな。留萌よりは北にあるので、それよりは回復が早いんじゃないかな、と、希望的観測。
 朝食は、きびだんごバーと、わずかに残ったお茶。これで液体は尽きた。
 原稿を書く。
 昨日の午前以降、観光客の姿はない。昨夜20時頃、おそらく赤岩の展望台付近でウトウを観察していたのであろう車が、200mくらい先の一周道路を街へ帰って行くのを見かけた。一周道路からは、ここはほとんど見えない。たまたま外に出てみて気がついた程度だ。

 8:30頃、雨が小降りになった気がしたので、荷物を残して出かけることにした。ここ以上の宿泊地はないだろう。
 時計回りに、一周道路を散策する。
 観音崎展望台周辺には、見たこともない数のウミネコが乱舞しており、柵のすぐ外にまで雛がいるくらいの過密状態。親鳥が怖くて、あまり雛に近づけませんでした。
 ゴメ岬経由でフェリー乗り場へ行き、隣接する奇麗なトイレで洗顔。
 乗り場へ戻ると、丁度10:25発のフェリーが出港する所だった。この時点で、これ以降の高速船の欠航(2便)は決定していた。その後、もう一度来るはずのフェリーも欠航が決定。(これは後に商店で聞かされた)
 11時くらいまで、フェリー乗り場にあった新聞を読んだりして時間を潰し、近くの食堂へ。
 カツ丼800円也。コーヒーもサービスしてくれて、大満足。わたくし、これでもかなりのカフェイン中毒。以前は豆とミル持参で旅してました。
 それはさておき、ニュースと天気予報を見ながら12時まで食堂にいて、その後は先日も行った海の宇宙館へ。今回は、短時間ながら、写真家の寺沢さんにお会いすることが出来ました。
 ここには、本も置いてあるので、15:00頃までお勉強。
 7/4に見た海鳥、先に見た7羽は間違いなくオロロン鳥でしたが、後から見た2羽は違う鳥のようでした。観光客とガイドのお姉さんに誤解させてしまったかも。ここに懺悔します。(とはいえ、間違いを指摘出来なかったガイドも問題? 一度も見たことなかったとか言っていたし)
 雨があがったので、また来ます、との言葉を残し(オロロン鳥とペンギンのTシャツを買いたいのだが、金が足りるか微妙なのだ。なんとか買いに戻りたい!)、散策再開。
 雨はあがったものの、風がすごい。海はしら波の大シケ状態。
 写真や資料があるはずの国設鳥獣保護区管理棟は今日もお休み。
 商店で、食料と酒の補給。支所のトイレで水の補給。商店では、店のおばちゃんとしばし歓談。
 赤岩展望台経由で海鳥観察舎へ戻る途中で、また小雨に。
 雨よりも、風がものすごい。ここまでの風は、台風の屋久島で経験した以来だ。
 打ちのめされて、海鳥観察舎に戻ったのが16時過ぎ。
 この強風下でも、ウトウたちは巣へ戻れるのだろうか?

 小屋に守られれば、あとはのんびり。
 カップ酒を飲みつつ、スナック菓子を食べながら、鳥見物。幸い、この周辺の霧は晴れた。
 やがて雨も止み、時折薄日がさすまでになった。しかし、強風の方は絶好調。どうなることやら。
 問題は、装備にも出た。ダンロップのエアーマットが剥離し始めたのだ。このマットは、間にスポンジが挟まった構造で、有名なサーマレストという製品のコピーのような商品だ。重さが元祖より軽いので使っているのだが、この症状は、以前も出た。その時は数回の使用でだめになったので新品と交換されたのだが、今回は50泊くらいは使っている。これがこの製品の寿命なのだろうか。この商品には、スペアバルブやパッチも付属するのだが、それらを使わなければならないまで本体が持って欲しいものだ。ちなみに、元祖となるサーマレストは、私は座布団サイズしか持っていないのだが(今回忘れてきてしまったのだ!)、長年使っていてトラブルは皆無である。私は愛国者なので(笑)、国産を使いたいのだが、メーカーよ、頑張れ!

 風は相変わらず台風並みだが、雨が雨が止んだようなので、18:30に赤岩展望台へ向かう。海鳥観察舎からは650m。行きは大半が下り坂なのでレーザーが活躍。
 現場へ着くと、まだかなり明るいせいか、ウトウき帰巣は、まだまばらだった。悪天候のせいか、方に観察者はいない。
 海鳥観察舎周辺とは違い、ここでは、向かい風をついてウトウが帰ってくる。速度が弱められるので、前回よりも把握しやすい。
 残念ながら、また小雨が降ってきたが、雲の隙間から、夕日が少しだけ見えた。
 ウトウたちは、やっぱり暗くならないと帰ってこないので、撮影は難しい。それでも、ストロボを使って(貧弱なので近距離しか届かないし)、ノーファインダーでなんとか獲り合いの撮影に成功。
 19:30頃、観光客が10人くらいあらわれたが、強風にひるんで早々に退散して行った。
 私は20:20くらいまで、小雨と強風に打たれつつ、飽きもしないで眺めていた。暗くなればなる程、足もとをドタバタ走りまわる鳥が増えて楽しい。
 海鳥観察舎へ戻り、体を暖める意味もあって、キャンドルランタンの明かりでインスタントラーメンとご飯と缶詰の食事を済ませ、22時前には眠ったのでした。


ウミネコと雛。手前は観音崎展望台の柵。こんなに身近に巣だらけ


これが800円のカツ丼なり


ウトウの餌を奪うウミネコ その1


ウトウの餌を奪うウミネコ その2