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4月16日 花巻駅−十和田市駅

 さぁ最終日。果たしてどこまで行けるのでありましょうか。
 今朝は5:50起床で、6:40駅前発のバスでスタート。乗客は私ひとりきり。結局バスを降りるまでずっとひとりきりだった。
 天気は晴れなんだけど、かなり冷え込んだ。雪をかぶった山々が望めて美しい。
 運ちゃんに相談したら、花巻駅7:20発の紫波中央駅行きに乗っても同じことだと判った。うーむ、40分も寝損ねた。まぁ、ありがちですが。

 石鳥谷駅口のバス停にはベンチしかない上に日陰で寒かったので、徒歩5分の駅まで行って、待合所でテレビを見ながら時間を潰した。ストーブもあって、なかなかよろしい。この駅から別方面へのバス路線があることもあってか、学生でにぎわっていた。到着する電車は満員の状態だ。

 乗り替えたバスを紫波の日詰で降りて、サンルーム状態の待合で盛岡行きのバスを待つ。
 ぽかぽかで気持ちいい。
 何人かのジジババが会話しているのが聞こえるのだが、何言っているか半分くらいしか判らない。
 ふと見ると、待合のある公園に「明治天皇聖蹟」と書かれた立派な石碑があった。

 盛岡バスセンターに着いたのが9:27だった。
 盛岡のバスは、全く判りにくく、右往左往。この辺りには3車のバス会社が運行されており、さらにそれにスキー向けの季節運行が加わる。
 結局盛岡バスセンターからでは無理と判り、盛岡駅へ向かう。
 盛岡大学行きに乗って盛岡駅口で降り、徒歩わずかで盛岡駅へ着いたのが10:01。
 JRバスで久慈へ行けばいいのでは、というアドバイスを運ちゃんから受けていたので、案内所へ行くと、久慈行きは9:50に出たばかりだった。次は12:00だという。
 あーあ、盛岡バスセンターでの19分間のもたつきがなかったら乗れたのにぃ〜
 久慈からは八戸行きのバスがあるそうだが、久慈までは3時間くらいかかるので、まだバスが出るかどうか。
 どうやら終わりが見えてきた。
 ちなみに、盛岡から八戸への高速バスは沢山出ている。
 今は、盛岡駅で時間を潰すしかない。
 では、PHSからアップロード。

 久慈役場にバスの久慈営業所の電話番号を聞き、八戸までバス路線があることが確認できたので、12:00発の久慈行きに乗ることにした。
 時間潰しに駅を徘徊し、駅前広場のベンチに腰を据えたのだが、ここのハトたちが妙である。ベンチに座ると、わらわらと集まってくるのだ。うっとおしいので、近くにある別のベンチへ移ると、そちらへ集まってくる。少し離れたベンチへ移っても、やっぱり集まって来るのだ。餌をあげている人がいるのだろう。私が持っていた白いビニール袋が問題だったのだろう。

 久慈行きのバスは、観光バスのような作りで、シートの倒してくつろげた。今回最長の2時間50分。半分くらいは寝てたけど。
 久慈駅についてバスの案内所で八戸への路線バスのことを聞くと、もうありません、というつれない返事。
 電話ではあると聞いたのですが、と問うと、午前中しかないんです、という返事が帰ってきた。
 万事窮す。
 とにかく北へ、と聞いたら、侍浜行きだったらあるとのこと。
 久慈には、路線図がなくて本当に判りにくい。
 ぺら一枚の時刻表をもらい、観光案内所へ行って簡単な地図をもらう。
 侍浜は、確かに久慈よりは北だけと、ほんの10kmくらいだ。
 すごく判りにくい時刻表をあれこれ見ていると(細かな路線がやたら多いのだ)、小玉川行きのバスが二戸行きのバスへ連絡しているらしいことが判る。
 どこやねん、小玉川って。地図に載ってないぞ。
 バスの案内所へ戻り、そのことを聞くと、16:10発のバスに乗ればいいことが判る。北西方向へ向かうことになるけど、少なくとも、侍浜よりは北だ。
 時刻表をその後も眺めていたのだが、盛岡で9:50の久慈行きに乗れていたとしても、結局16:10発の小玉川行きへ乗るしかなく、後悔はなくなった。
 バスは、珍しくほとんどの席が埋まった状態で発車した。
 橋を渡るとき、ほんの10秒くらいだったけど、海が見えた。この旅、唯一の海だった。

 小玉川とは、国道395号線、大野村と軽米町の境だった。
 もともとこの路線は二戸まで通しだったのだが、4/1より、それぞれの方角から来たバスがここで乗客を交換するスタイルとなったとのこと。
 双方の運ちゃんに聞いたのだが、二戸周辺のバス事情は判らなかった。
 バスは国道395号線を西に向かい、国道4号線とぶつかった所から南下して二戸へ到着する。したがって、私は二戸まで行かないで、金田一温泉で降りることにした。
 ちなみに、小玉川周辺にはまだ少々雪が残っていた。

 小玉川でバスを乗り替えた後、なんとなく地図を見ていたら、この先通る軽米からまっすぐ北に抜ける道が八戸に通じることに気がついた。
 乗り込んできたばかりの私以外の唯一の乗客(60歳くらいの女性)に、この道はバス走ってますかねぇ、と問い掛けると、すぐ先の軽米病院前で乗りかえれば八戸へ行けることを教えてくれた。
 軽米病院前でバスを待たせて、案内板を見に行くと、最終が18:24にあることが判り、二戸行きのバスを降りた。
 いやあ、聞いてみるものですねぇ。
 もしあそこで乗客が乗ってこなかったら、と思うと、ほんとにツイていた。
 40分の待ち時間ができたので、軽米町を散策する。
 橋の上から釣りをしている人がいた。小学3年生くらいの男の子が一緒だったので、何が釣れるの? と問い掛けると、「これ」、と、エラに枝を通した4匹のヤマメを見せてくれた。
 少年は「これっぽっち」と言うが、晩飯前に、という感じでそれだけ釣れれば十分でしょう。うらやましい。
 来る途中も、バスからは清流が見えていたのだが、他に釣りをしている人を見掛けたことはなかった。まぁ、ほとんど人を見掛けなかった、というのが本当のところ。
 散策の途中、国道沿いの商店で「みそもち」を買って食べた。白くて丸い五平餅のような感じなのだが、味は今ひとつ。やや粉っぽくてもちもち感が少ない。一本80円也。
 珍し系の食べ物といえば、久慈駅であめ入りの南部せんべいを食べた。冬期限定ものだそうで、南部せんべいの間に水飴が挟んであった。南部せんべい自身がうす味だし、飴も甘味がなくて、これまた今イチだった。せんべいで口の中を痛めてしまったし。

 バスは、八戸市街の二十八日町で周辺だった。
 ところが、運ちゃんがそのまま回送バスに乗せて行ってくれ、八戸十一日町のバス停まで連れて行ってくれた。
 案内板を見ると、まだ北へ行ける。
 緊急PHS更新!
 これは今、三沢へ向かう電車の中で書いている。十和田市と三沢市を結ぶローカル鉄道(十和田観光電鉄)だ。
 十和田市駅のバス停に20:49に到着し、旅は終わった。
 この後、いかにして帰るかの課題が残されているが、まぁ、それは後程まとめの中で報告することにしよう。苦労するのは間違いなさそうだし。
 ところで、十和田市と三沢市では、どちらが北だったのだろうか。
 八戸を出る際、20:02の三沢行きという手もあったのだ。
 十和田市行きのバスの運ちゃんに、どちらが北かを問い、その答えで十和田市へ向かったのだが、三沢市のような気もする。
 多少の差なら三沢市へ行くべきだったとも言える。(寝台特急が停車するし)
 しかし、あの時、青森県の地図をもっていなかったし、直前のバス(回送バスだ)の中に岩手県の地図さえ忘れてきてしまったのだ。
 なんともはや。
 それはともかく、これにて「北へ」は終了する。
 たぶん、三沢市からアップロードできると思う。
 じゃあね。

今日の行程
花巻駅〜石鳥谷駅口〜日詰(紫波)〜盛岡バスセンター〜盛岡駅口・盛岡駅〜久慈駅〜小玉川〜軽米病院前〜二十八日町〜八戸十一日町〜十和田市駅

計 8,240円



寂しすぎる十和田市駅前のバスターミナル