TopMenu / DO-YAH Menu

1月1日 与那国島−石垣島−黒島

 6時前に起きて、東崎(あがりさき)へ向かう。車で10分程で、辺りはまっくら闇。風がごうごう唸っている。
 日の出の予定時刻は7時32分。ちなみに、東京は6時50分で、東にいることを実感。
 結局美しい御来光、という訳にはいかず、雲間から一瞬ちらりと見えただけ。
 与那国は、日本でも朝日の見えない所として有名で、それは、日の出方向にジャングルの島、西表島があることも関係していると思う。島陰は見えないが、雲の発生には関係するだろう。
 飛行機は12時45分発なので、午前中はのんびり過ごす。天候は曇だが、風は昨日ほどではない。Tシャツ一枚で生活出来るレベルではないが
 石垣への飛行機は大揺れで、しかも最後尾席だったため、辛さ倍増。もうぐったり。
 離島桟橋へタクシーで行き、そこからお馴染み時速70kmの高速船で、まずは黒島へ。
 実は、たまたま石垣島で2日の午後に闘牛が行われるという情報を得、それに間に合うように戻ってくる計画だ。
 黒島には、15時過ぎに着いた。天候は曇り。夕方から晴れてきた。ただし、太陽は水平線ではなく、雲の中へ沈んで行ったが。
 黒島は、非常にフラットな小島で、人より牛の方が遥かに多い。
 民宿で自転車を2時間借り、散策を開始する。その民宿では泊る宿を聞かれ、野宿だと答えると、キャンプは指定地以外禁止と言われた。指定地でのキャンプは管理費100円だという。
 テントもないし、指定地で寝るつもりもなかったけど、うだうだ言われるのも嫌なので、さっさと100円払ってしまった。
 島の散策は丁度2時間で終了。もともとある古い家並みと、それよりやや新しい感じの民宿街が住み分けられていて面白かった。
 現在、ビジターセンター近くの海岸でこれを書いている。月は満月に近く、なかなか明るいが、キーボードを照らす程ではない。
 ビジターセンターの水道で米を研ぎ、浸し中。
 この後のことは、明日ここに書くことにします。

 で、続き。
 現在24時55分。
 空には満月。月明かりで海岸を散歩した。
 24時頃に、いやにモウモウうるさいなぁと思って目を覚まし、辺りを見回すと牛と目が合った。距離5mほど。
 むちゃくちゃあせる。
 逃げ出した牛だろうか。
 やがて一匹が歩み去り、二匹目、三匹目が続いた。
 ここで、おやっ、と思ったのが、その異様な明るさ。真っ黒な牛と目が合って恐怖を感じるくらいなのだ。
 ビジターセンターの軒下のシュラフからはい出すと、天空に満月が光っていた。徒歩30秒の海岸へ行ってみると、夕方、そこにあったはずの海の姿はなく、遥か200m先だった。砂浜の海岸だと思っていたのは大きな間違いで、砂浜はすぐそこで終わり、その先遥かまで珊瑚の死骸で出来た岩場だった。
 岩場の干潟を歩いて行って見ると、大きなナマコがごろごろ。
 空は、雲ひとつなく、行動は懐中電灯要らず。風も殆どなく穏やか。
 意を決し、荷物をビジターセンターの軒下から引き上げ、砂浜へ移す。月の光を浴びながら寝ない手はないではないか。
 キーボードの文字は読めるものの、さすがに目が疲れるので、ヘッドランプの明かりで原稿を書く。
 そうこうしているうちに民宿に泊っている酔っぱらいダイバーが現れ、くだらない話に一時間も付き合わされる。ああいう人は、なんてつまらない質問を繰り返しするのだろう。ああ時間の無駄。旅人と語らうのは楽しいのに。
 旅人と言えば、海岸の少し離れた所には二組のキャンパーがいて、夕方少し話をした。
 そろそろお腹もすいてきたので、何か食べて寝るとしよう。ちなみに、夕食はカレーライスと缶詰とビールでした。
 現在2時。おやすみなさい。


お隣の、行きたくて仕方がないパナリ。しかし、行くすべがない。見えるかな?