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Special
光あるうち
私は昔から1人で旅することが好きでした。旅は日頃住み慣れた場所から遠く離れることで、楽しい体験や自分を見つめ直すことができるものでした。
この写真を撮影することも旅ではなかったのかと思っています。
住んでいる場所からはさほど離れていないけれど、荒地や造りかけの建造物は街が廃虚になってしまった姿を想像させます。行くごとに姿を変えてゆくのは生物のようでもありました。そしてこれらの場所は、地球という星の一角であることを再確認させてくれました。
肉眼では薄ぼんやりと存在していた光景を写真によって定着させることは、自分自身をつかみとることだったのかもしれません。
不確かな存在の自分を・・・。