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8月6日 対馬島―プサン―

 起床は7時前。日が当たるようになって、寝ていられなくなった。もっとも、蚊のせいで、何度も目が覚めてしまっていたが。4時頃から防虫網をかぶったのだが、初めからかぶるべきだった。鼻とくちびるとあごをやられた。
 郷土資料館の門の前で、時間をつぶしつつ、原稿を書く。
 9時に厳原町郷土資料館が開いたので、早速行ってみた。入館料は200円。
 展示の量は少なく、まぁ、200円なら許すかな、という程度でわざわざ足を運ぶまでもない感じ。
 壁に書かれた資料が、ポスターの裏紙だったりする辺りがいい味出していたけど。
 そのお隣に、長崎県立対馬歴史民族資料館があり、建物も内容もこちらが上。しかし、やや多いかな、という程度。月曜日は本来休館なのだが、調べにきている為に、特別に開けているとのことだった。それを繰り返し強調するあたりが嫌な感じで、絶対礼なんて言うもんか、な、私もヤな感じ。
 さらに隣に、観光物産館があり、おばちゃんたちが、昨日までの祭りの後始末(洗濯だったのだが)をしていた。
 そこでパンフレットをもらい、温泉に行くことにして、バスターミナルへ。
 1010発のバスは、510円で真珠の湯に最寄り(とはいえ更に徒歩10分)のバス停まで連れて行ってくれる。
 入浴料は600円。洗剤の類は浴室に装備されていた。浴槽はひとつで、大きな窓から中庭が見える。
 昨年に来た時は、奥のホテルの風呂へ入った。
 ぬるめの湯にじっくり漬かり、脱衣所のエアコンで涼む。ここには、休憩室もあるのだが、入浴前にちらりと見てきた限りでは、扇風機のみのようだった。
 厳原へ戻るバスが1244発なので、原稿を書いて過ごした。


こおんな所で寝てました


資料館の門


厳原町の資料館


こちらは長崎県


観光物産館、今日は洗濯干し場?


バスで真珠温泉へ


温泉入り口なり


サメか? と思ったら、瀕死のボラのよう。1mくらいはありそう


昼飯っす。豆腐激ウマ

 厳原へ戻り、昼食。ターミナル近くの「磯」、740円、旨い。
 その後でアップロードしようと思ったら、モデムカードを忘れてきていることに気がついた。
 ありゃまあ、明日の関空までアップロードできまへん。
 とほほ。

 ターミナルにある船会社で手続きを済ませ、予約してあったチケットを購入。7,500円なり。
 出国手続きは、1440から行われるという。
 30分以上、時間潰し。
 SEA−FLOWERは満席とのことで、ターミナルは日本人以外が遥かに多い状況となった。韓国と共催だった昨日までの祭りが関係しているのだろう。新宿を発つのを一日早めるべきだった。今回、対馬島は通過点だったため、情報収集を怠ったのが痛い。

 う゛ー、食べすぎだ。胃がぱんぱん。
 現在、22時少し前。プサンの高速バスターミナルにいて、2300発の夜行バスを待っているところだ。
 汗だく。
 これは、夕食に立ち寄った定食屋で、ビール2本と魚フライ定食を食したことによるもの。つけあわせのキムチもきいている。フライは、日本でいうところのホッキだと教えてくれた。店の中で子供たちが遊び、客に混じって食事するような、庶民的な店だ。サラダはおかわりしてくれたし、スープもすすめてくれたが、もう食えなかった。ビール中ビン2本(韓国ブランドなんだけど、炭酸キツすぎ)を含めて、日本円にして、1,100円だった。食事中、店のブレーカーが落ちて真っくらになるというアトラクション付き。私のキーホルダー型白色LEDランプが活躍。
 それはさておき、振り返ると、プサン行きの客船SEA-FLOWERは、想像に反して中型の高速船だった。200人くらいは乗れるようで、定刻1520に、地元の学生の歌声に見送られて出港。(お祭りの影響ですね)
 船内では、ほとんど寝ておりました。料金は7,500円で、椅子席です。
 時速60kmと船長は言っていたけど、そこまでは出ていない印象で、定刻よりかなり遅れてプサン入港。
 手続きを済ませ、ターミナルのツーリストインフォメーションへ行けた時には、18時を大幅に回っていたと思う。
 今回、ウォンもトラベラーズチェックも持ち込んでおらず、銀行のカードで自分の口座からウォンを引き出すつもりでいた。そのために、個人口座の契約を変更していたくらいだ。
 ところが、ターミナルにあったCDは、PLUS(その機能を表す)マークもないし、英語表示が出来ないので、ちんぷんかんぷん。
 ターミナルのツーリストインフォで日本語の地図をもらい、徒歩10分で地下鉄の駅近くの大きなツーリストインフォへ。
 時間が遅いせいか、日本語の担当者が不在で、英語担当者としばしデタラメなやりとりをした後、そのお嬢さんの薦めでシティバンクへ行ってみることに。
 シティバンクまではさらに徒歩10分程度。結構汗。
 シティバンクのCDはPLUS対応で、表示も英語に切り替えられた。とはいえ、よく理解出来ないまま、7万ウォン(約7千円)を引き出した。あれれ、レシートが出ないぞ? ま、いっか。
 現金を手にし、ようやく地下鉄乗り場へ。
 ガイドブックによると、高速バスのターミナルは、東莱駅から徒歩15分だという。
 切符売り場でまごついていたら、若い人のよさそうな方に声をかけられた。どこへ行きたいのか、と問われ、目的地を言うと、そこへは、東莱駅ではなく、明倫洞駅からの方が近いという。ふむふむ、確かにバスターミナルがある。
 買ってしまった東莱駅行きの切符でも、値段が同じだから平気だという言葉を信じ、明倫洞駅で降りてみたのだが(14駅もある。途中、年長者に席を譲る若者を見かけたので、私も習って譲ってみた。あ、日本でも譲ってますよ、もちろん)、ゲートは動かず、乗り越し清算機で100ウォン払ってゲートアウト。
 駅を出て歩道橋を歩きながら、ターミナルがあるはずの場所って、工事中じゃん、とか思いながら、ツーリストインフォでもらった地図をよく読むと、今向かっているのは高速バスのターミナルではなく、東部市街バスターミナルだった。
 くーっ。
 やはり、高速バスターミナルは東莱駅から徒歩15分だった。
 あらためて地下鉄(とはいえ、この辺りは高架路線)に乗り直し、さらに歩いて高速バスターミナルへ着いた時は、21時近かったと思う。
 夜行のソウル行きがあるらしい、という情報しかなかったので、切符を買うのにやや難航し(最後は英語日本語図解混じりの筆談状態)、無事、28,000ウォンで23時発のチケットをゲット。
 その後は、食事の出来る安そうな店を探して食事し、今に至るというわけだ。

 バスは、定刻に発車した。
 車内は、2列と1列の席になっていて、私は1列席だった。乗車率は8割くらいだろうか。
 リクライニングや膝サポートはあるものの、日本のバスのように音楽がきけたり(シートに設備はあったのだが)、毛布やスリッパがあるわけではない。
 発車時も、特に何のアナウンスもなかった。(トイレも非常用設備もないようだ)
 とにかく、眠る努力をすべし。
 首を支える空気まくらも持ってきているのだ。
 途中、2時過ぎに一度SAに停車したので、トイレへ行き、缶ジュースを飲んだ。500ウォンだった。


厳原港のターミナル


これが乗船したシーフラワー号


船内から見た歌う地元学生たち


プサンのフェリーターミナル


地下鉄駅


高速バスのチケット売り場


晩飯っす


出発を待つバス群


発車前の深夜バス車内