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4月30日

 昨夜がよく晴れたせいか、昨日以上に冷え、テント内でも8度近くまで下がった。
 今回、初使用となるシェラデザインズのデイバインライトニングという一人用テントは、VL-1をも凌ぐ軽量さはいいのだが、自立しないしフライもない。しかも、テントの一部のメッシュ部分が塞げないので、この季節にはまだ早かったかも知れない。シュラフの選択を誤った気がしないでもないけど。
 結局7:30起床。
 空は全体にうす曇り。
 水位が10cm以上下がっていて驚いた。
 昨日温泉で買った菓子パン2つとコンデンスミルク入り紅茶の朝食をとり、原稿を書いた。


ようやく出発

 早く起きても、やっぱり出発は9:30。
 天候は曇りで、時折太陽が顔をのぞかせる。
 風もなく、おだやかだ。
 今日もなるべく漕がないように進み、予定通り1時間後の10:30に休憩後(船底からの浸水を調べるために、1時間に1回くらいは上陸したいのだ)、11:30に昼食上陸。

昼食&昼寝ポイント

 そのまま昼寝し、13時に再出発。
 空には雲が広がり、風も出てきた。
 14時過ぎに三和大橋の下に上陸。
 その前に、マリンジェット4台と遭遇した。彼らは速度を落とすことなく、私に飛沫を浴びせて上流へ去った。
 どうも、まともなマリンジェット乗りには遭遇しない。長良川で会った連中はもっと悪質だったし。
 少し下流にトレーラーを装備した彼らの車があった。驚いたことに、ナンバーを取得しなければならないはずのトレーラーは、4台中3台までがナンバー無しだった。これでは、小型船舶免許も持っているか怪しいものである。(ちなみに私は4級を持ってます)
 全てのマリンジェット乗りを非難するつもりはないが、ここで遭遇した連中がウォータージェット船以下だったことは確かだ。

ケシカラン人々


上陸ポイント


最低のキャンプサイト

 それはさておき、雨になりそうなので、無理矢理橋の下にテントを張った。
 史上最低のテントサイトである。
 普段の装備なら雨でも河原に張るのだが、今回持ってきたテントに今ひとつ信用が持てず、前室もないことから、せめても、と、あがいてみました。橋まで高さがあるので、実際降ったら意味をなさないかも知れないけど。
 テントを張ったあとは、徒歩30分で温泉へ。

新しい施設のようだ

 熊野川温泉「さつき」は、露天風呂はないけど450円也。
 湯上がりにビールを飲みながら新聞を読み、原稿を書く。
 雨は一向に落ちてこない。さっさと降り出して、朝にはあがってもらいたいものだ。って、そんなにうまくはいかないよなぁ。

 なんて言っていたら、温泉を出るとき雨が降り出してきた。ぽつりぽつりという感じで、ようやく傘が必要という程度だ。
 テントに戻る途中の生協でアルコールと食料を仕入れた。今夜は調理なしとするため、総菜類も色々仕入れた。これが後で面倒なことを引き起こすのだが。
 テントに戻る頃には、雨は止んでいた。
 薪を集めてたき火を始め、ご飯と総菜の食事をした。
 雨は、時折ぱらぱらくる程度で、幸い風がないので高い橋の下でもほとんど濡れなかった。
 結局20時近くまでたき火をして、シュラフに潜り込んだ。
 が、21:30頃、暑いのと気持ち悪いので目が覚めた。気持ち悪くて暑いという表現が適切だろう。
 外は小雨だった。
 生協の総菜が悪かったのだろう。
 折しも、対岸の道路を救急車が走り抜け、よからぬ考えが頭をよぎる。ひとり旅の場合、些細なトラブルが深刻な事態に発展する可能性を常に秘めている。
 テントから少し離れた所に傘をさしながら吐いて、結局それでおさまった。