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まとめ

やはり
 「日本は北海道があるから救われる」と言ったのは誰だったか。
 それに、私も一票を投じたい。
 最近、すっかり沖縄づいてしまった私であったが、やはり北海道、である。(沖縄へ行ったら、やはり沖縄である、なんて平気で言ってしまうかも知れないのだが)
 以前も書いたように(書いた気がするだけだったりして)、私は一時期北海道十勝平野の人口4,000人の村に住んでいたこともあり、北海道へは「行く」というよりも、「帰る」気がしてしまうのだけれど、今回も、やはりそう感じた。ただし、それは札幌ではなくて、稚内や礼文島、利尻島に対してだけれど。
離島に暮そう
 とはいえ、ちょっと想像を絶するものがある。
 沖縄周辺の南国離島の場合は容易に想像がつく。しかし、北の離島の場合、その想像に全くの自信がない。
 寒風吹き荒む離島、島に、というよりは、家に閉じ込められることを余儀なくされて(3時間近く島の過疎部を歩いたのだが、集落はあれど人とすれ違うことがなかったのだ)暮すのは過酷だと思う。住んでいる方にとっては「ほっとけ」でしょうけど。
故郷ということ
 私などが偉そうに言えることではないのだけれど、島で会った人々、稚内で会った人々、「雪と風ばっかりで大変で」とは言うものの、「どうだすごいだろう」という自信というか、ああそれでもこの土地が好きなんだな、と思わせる出会いが多く、心地よかった。雑談をしながら島の雪祭り会場である小学校まで案内してくれたお婆ちゃん、稚内から出たことないと説明してくれたガイドさん。昔はねぇ、と語ってくれた居酒屋のオジさん。(外は強風で客は私ひとりだった)
 でも、国境の街は押し寄せるロシア人に揺れている。
戻れるのか?
 北海道を訪れる度に、個人的に自問自答してしまうのだが、果たして、私は北の街に戻れるのだろうか?(私が言うところの北の街は、十勝を指すのだけれど)