変わる中国
急速な発展を遂げているということは知っていたが、現状は予想を遥かに越えるものだった。ハードロックカフェやインターネットカフェ、フェラーリの実車が展示してあるショールームだってある。毛沢東を知らない子供でも、モスバーガーは知っているとガイドは言う。8.5元もするハンバーガー屋にも、人は溢れているのだ! どちらを見ても高層ビルの建築現場が目に入る。キョーレツであった。
インターネット事情
もうそれ程珍しいものではないらしい。ガイドは使っているという。街にはインターネットカフェがオープンしていたし、展示会ではインターネット関連が大盛況だった。ただし、一般の人が接続するのはまだまだ先のことになりそうだ。コンピュータは日本より高いし(ほとんどの電化製品は日本より高い。関税のせいらしいが)、プロバイダーとの契約には2,000元が必要だ。これはひと月分の給料に相当する。
展示会には中高生が多く来ていた。PCばかりで、MACは会場の片隅に空き箱だけが発見された。街でも売っている所を見かけなかった。
車事情
上海SANTANAと旧型シャレードを多く見かける。というのも、タクシーがこの2車種なのだ。どちらも現地で生産している。上海SANTANAで100万円くらいだそうだ。ちなみに、日本車は関税のせいで400万円以上の値が付いていた。
道路事情は無茶苦茶で、信号を守る人などほとんどいない。道を渡るには勇気が試される。車、人、自転車、ミニバイク、バイク、その全てが混ざりあって走っている。大きな交差点では警察が中央に立って誘導しているのだが、いないよりはマシという程度。最近はミニバイクが流行っているそうで、50cc未満なら免許がいらないそうだ。中国産のもので5万円程度。日本製は倍以上だそうだ。
舗装も悪く、しかも中国産の車のサスペンション、シートは劣悪なので、車に乗っているだけでかなり消耗してしまう。中国にも車検制度があって、1年ごとの更新である。
音楽事情
CDやLDもあるのだが、主流はテープ。都市部では、ヘッドホンステレオを持つ子供たちを多く見かけた。もう、日本にないものはない。
カメラ事情
ガイドによると、コンパクトカメラが200元くらいからあるそうだ。
上海のヤオハンでは、中国製の一眼レフが1,000元くらいだった。日本のティアラは2,990元もした。ガイドが欲しがる訳だ。ヨドバシカメラに集まる中国人たちの謎も解けた。デジタルカメラはないようで、DS-7は珍しがられた。少なくとも、ヤオハンにはリバーサルフィルムも売っていたので、E-6処理も出来るようだ。市街地には、コダックやコニカのミニラボが沢山あった。
その他
とにかく、市街地では、ないものはない。
ただし、郊外にはなにもない。
貧富の差が極端になってきているようで、どうもよくわからない。都市部は、排気ガスといい埃といい、公害が問題だ。最初予定していたガイド(同行の人達がいつも使うガイドだそうだ)は、喘息のために案内してもらうことができなかったのだ。
中国は、とてつもない勢いで変わっている。しかし、それだけに問題も多いようだ。近い国でもあるし、これからも注目していきたい。(私が上海を気に入ってしまっただけだ、という意見もあるけど)
様々な地域を見てまわったことよりも、ガイドから生の情報を聞かせてもらえたことが、一番の収穫だったような気がする旅だった。