写真の入門書の原稿執筆という、おそろしい仕事のためだけではない。
子供の入院騒ぎということでもない。自転車を盗まれたからでもない。
ちょっとした緊張感ぐらいはあるのだが、何だか、切れ目のない「夏休み」が3年前からずっと続いているようで、変な気持ちなのである。
学校に勤めていた頃にはなかった、怠惰な1日の過ごし方をうまく覚えてしまったのかも知れない。あいかわらず撮影の仕事は少ないのに、「なんとかなるだろ」と高を括る術がすっかり身についたようだ。
少しは「作品」のために動こうか。「写真家」らしく振る舞ってみようか。もう「少年」を続けなくてもよいのだし、、、、。