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●動体予測AF
 かんたんに言っちゃうと、高速で動くものの未来位置にピントを先回りさせるAFの機能。AF一眼レフはシャッターが切れる直前にミラーが上がってしまい、AFの測距センサーに光が当たらなくなっちゃう。つまり、その間に被写体が動いてしまうとピンぼけになってしまうのだ。で、ミラーが上がる直前の測距情報をもとに、マイクロプロセッサでシャッターが切れる瞬間の被写体の位置を予測し、レンズを駆動してピントを先回りする仕組み。ほとんどのメーカーでは動体予測という用語を使ってるけど、ニコンでは「予測駆動フォーカス」と呼んでる。
 動体予測の性能は「時速何キロでカメラに向かってくる被写体を何ミリレンズで何メートルまでピントを合わせられるか」というのがひとつの目安。現時点でいちばん性能が高いのは10月に発売されるニコンF5で、つぎがキヤノンEOS-1NHSだ。動体予測の性能はこういう超高級機と普及機では天と地の開きがあるんだぜ。


写真1 動体予測AFでオフロードバイクのジャンプをキャッチ。現行のAF一眼レフなら中級機でもだいじょうぶだ。


写真2 マラソンを動体予測で撮影。ランナーの相対速度はけっこう早いから、できるだけ高級機を使ったほうがいい。



●キャッチライト
 ポートレート(人物写真)を撮ったとき、目に光が入って、瞳を光らせることだ。瞳にキャッチライトが入ってると、表情がいきいきしてくるよね。アニメでもしキャッチライトが入っていないと、ぜんぜんちがう感じになっちゃうと思うよ。キャッチライトと同じ意味で、「アイキャッチ」っていう写真用語もあるけど、これは純然たる?ジャパニーズ・イングリッシュだ。
 で、キャッチライトは順光(被写体が太陽に向かってる場合)だと、しぜんに入ってくるけど、逆光や半逆光のポートレートでは別の光が必要だ。ストロボやレフ板(銀や白の反射板)は逆光の人物を明るく照らし、同時に目にキャッチライトを入れる働きがあるんだね。キャッチライトは光源(ストロボやレフ板)の形がそのまま写るから、目だけを拡大すると、どういう光源を使ったかわかるんだ。スタジオなんかで複数のストロボやライトを使うと、キャッチライトもそれと同じ数になってしまう。


写真3 レフ板で入れたキャッチライト。かなり大きなレフ板だったんで、キャッチライトも大きく効果的だ。でも、モデルさんはまぶしかっただろうなー。


写真4 ストロボを使ったキャッチライト。ストロボは一瞬の光だから写されるほうもまぶしくない。でも、ちょっと小さいね。