TopMenu / DO-YAH Menu

7月3日 焼尻島

 起床は5時前。
 予想通り細かい雨が風に乗って横に降っている。
 起き出して雨具に身を包み、トイレの建物内へ撤退。
 シュラフカバーのファスナーの部分から、少しシュラフへも雨がしみてしまっていた。
 気温は低く(これを書いている9時で14.8度)、風が冷たい。ガスってしまっていて、遠くが見渡せず、ヒジョーにつまらない。
 誰も来ないことをいいことに(本当に誰も来ないのだ!)、トイレ中に紐を張って、濡れ物を乾かす。
 朝食は、毎度お馴染みホットケーキとコンデンスミルク入り紅茶である。
 今回から、ストーブをプリムスの「マイクロバーナー」にかえた。今まで使っていたスノーピークの「地」が持っていた最軽量の記録を塗り替え、なんと58gである。火力は地より弱いようだが、こちらの方が風に強そうだ。もちろん、ご飯を炊くのもホットケーキを焼くのも問題なし。(しかも私はチタンのコッヘル&フライパン)
 ガスストーブのカートリッジは、前回の三島村の旅の際、鹿児島で買った物である。
 どうやって飛行機に持ち込んだかというと、完全にガスを使いきり、空であることを空港の荷預所で証明し、OKをもらったのだ。
 北海道に渡ってから、コンビニでカセットガスを買い、「詰め換え君」でガスを詰める計画だったのだが、たまたま泊めていただいた寮で使われるあてのないカセットガスのカートリッジを発見し、その場で詰め換えてしまった。
 ちなみに、「詰め換え君」とは、カセットコンロ用のガスをキャンプ用のガスストーブ(コンロのことです)カートリッジに詰めかえるパーツで、日本のガス検に通らないらしく、通販でしか買えない便利グッズである。大東島の時にこれがあれば、カセットコンロごと買わなくて済んだのに、と、ちょと遠い目。

 TV音声では、週末には天気は回復するという。
 をいをい、週末まで足留めかいな、と、悪態をつきつつ、停滞を決め込んで、読書と原稿書き。
 とほほ。


朝の様子


朝食はこんな感じで


今回の新兵器? 左がラジオ付き無線機、真ん中が詰め換え君、右がマイクロバーナー

 11時頃、トイレの掃除に来た新沼食堂のおばちゃんに、ここで寝るのかと聞かれ、雨宿りしているだけで、午後には出ます、と答えた。ちょうど雨が小降りになっていて、止みそうな気配だっのだ。(掃除の邪魔になりそうだったので、荷物はすぐに運び出した)
 そうしたら、それは困る、と言われた。何が困るのか判らなかったので問い直したのだが、雨宿りはダメだという。トイレは町の物なのでダメなのだそうだ。
 トイレでの雨宿りを禁止されたのは初めてだったのだが、反抗してもしかたがないので、しぶしぶ宿泊に使った屋根のあるテーブルに移った。
 雨が止んだので、そこで早目の昼食を食べ、12時頃出発。
 また横殴りの霧雨状態だったので、完全な雨装備。
 オンコ海道を進み、森へ入ると、雨はそれ程気にならなくなったが、どんどん酷くなっていった。
 森の中を散策し、厳島神社へ抜けると、おおーっ、というくらいの雨だった。
 社の軒下で雨宿りをしつつ、今後の計画を練り、原稿を書く。
 風が吹くと、霧雨が吹き込むので結構つらい。


羊は寒くないんだろうなぁ


オンコの荘。早い話、いちいの木です


橋がない! なんてことは、島旅にはつきものかも


まわりこんだら別の水路に別の橋がかかっていたけど、落ちた橋のすぐ近くなんだもの、絶対わたるの嫌よ

 結局、神社の軒下には、本を読み終わる16:30までいて、その後は、雨の中、港まで移動した。
 で、船待合でデジカメのデータを移し、原稿を少し書き、現在16:45、アップロードします。


雨宿りした神社

 飲み物と水を補給し、相変わらずの小雨の中、神社まで撤退。軒下を本日の寝ぐらに決める。ちょと反則という気がしないでもないけど、雨だから許してもらうことにしよう。(をいをい)
 焼酎を飲みつつ食事をし、字が見えなくなるまで本を読んで、20時ころ寝たのでありました。