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11月19日 南大東島

 7時起床。
 天気は悪くない。
 ストーブは絶不調で、ほとんど息の根が止まっている。
 ガスものって、こんなにダメなのか。(今年の春からガスを使いはじめた)
 ホットケーキも焼けないし、コーヒーも入れられない。この先、米をどう炊くかが大問題。かなりブルー。
 カセットコンロ用のカセットガスは販売されていたから、カセットコンロごと買うしかないのだろうか。固形燃料でも探してみよう。
 昨日の残りのパンとお茶で朝食を済ませ、洗濯でもしようかとゴソゴソやっていると、原チャリに乗った男性が現れて、少し話をした。
 その人は、島旅メーリングリストに書いた私の書き込みにレスを付けてくれた人で、まさかこんなところで会えるとは思ってもみなかった。奥山モータースでバイトをして生計を立てているという。
 で、お昼にお邪魔して、電話回線を借りる約束をした。
 その後、洗濯をしたり、原稿を書いたり。
 相変わらず他のキャンパーはおらず、周りでは工事の音がやかましい。100周年に向けての工事なのだろう。
 今日の予定としては、この後、役場へ行ってキャンプの申請をして、お昼に電話回線を借りに行き、あとは、流れるままに、である。


キャンプ場の炊事場に住むのだ

 市街地を散策してみる。
 スナックやパブは多いし、ビリヤード場まであったりするし、焼きたてのパンを売る店だってある。
 残念ながら、固形燃料を売る店はなかった。カセットガスの器具は売っていたのだが、3,500円という値段はともかく、その大きさがネック。結局買わなかった。
 役場へ行き、3日分のキャンプ場使用料900円を支払う。
 スーパーで缶ビールと弁当を買い、たまたま通りかかった「大東ようかん」の製造所でようかんを恵んでもらい、玉置半右衛門の碑の所で食す。それにしても、玉置氏は偉大である。(詳しくはまとめ、かな?)


素晴らしいコピーのポスターだと思いませんか?

 現在12:30、朝声をかけていただいた方(南大東島非公認観光コーディネイターを名乗る外舘さん)の部屋からアップロードに挑戦。

 結局メールは読めたものの、アップロードは途中で断念。19日の途中までのリポートは送れたような気がする。
 外館さんからはガソリンストーブも貸していただいた。これで、当面の飯炊き問題は解決。
 昼休みの終わった外館さんと別れ、大東神社を見学、池の点在する中の道をひたすら北上する。池には多くの魚、鳥が泳いでいて、ああ、ここにグモJr.(小型ゴムカヌー)があったなら、と思った。真っ白な大型のサギらしい鳥は圧巻でした。(国内で見られるサギ最大種は青っぽい色をしており、これは西表島の浦内川で見たことがあるのだが、それ並みの大きさだった。しかもくちばしが黄色)
 日差しが強く、結構バテバテ。
 北港は波をかぶっており、恐ろしくて近づけない。
 隣に建設中の南大東漁港(じつに壮大な工事なのだ)の工事現場脇で大休止。昼寝の後、原稿を書く。

 南大東漁港の工事の壮大さは、その建設期間の長さでもわかる。現在11年目なのだが、ようやく半分。すべてが完成するのには、あと15年が必要だそうだ。その外観は、さながら荒海への挑戦、という感じである。
 漁港工事の隣では、風力発電所の工事が行われていた。工事の人に話を聞いたら、宮古島にあるようなタイプで、最大発電力は300kw。羽の取り付けは21日に行われるようなので、都合がつけば見に行くことにする。
 キャンプ場へ戻る途中、役場の方の車に出会い、キャンプ場まで送っていただいた。その方にお伺いしたのが、上記港工事の話だ。


大自然に対する挑戦、でしょうか

 キャンプ場へ戻り水と電気のチェックをしたのだが、相変わらずだめである。
 役場へ電話して来てもらって、ようやくOK。炊事場にもこうこうと明かりが点る。
 夕焼けを眺め、シャワーを浴び、借りてきたプリムスのガソリンストーブで食事を作って食べたら18:30だった。
 慌てて市街へ行ったけど、大きな店は二店とも閉店。あせって探したら、小さい店は、まだほとんどあいていた。
 ビールと100周年泡盛を2種類買い、外舘さんの所へ行く。
 釣りの話などで盛り上がったあと、一緒に大東そばの伊佐商店へ。
 古酒をいただきながら、南大東島のビデオを見る。
 実は、伊佐さん、外舘さんたちは、今夜近畿日本ツーリストの一行(13人くらい?)に大東オオコウモリを見せるガイドをする予定で、私は便乗するつもりだったのだ。

 それなりに酔っぱらった所で、近くの吉里会館に宿泊している御一行様と一緒にぞろぞろ歩いて大東オオコウモリを見に行く。
 発泡スチロールの破片とガラスで出す「キイキイ」という音も効いて、上空はコウモリ乱舞大会。いやあ、よかったっす。


近ツリの方々と大東オオコウモリを見物

 伊佐商店に戻って、近ツリの添乗員さんも一緒に大東そばをごちそうになった。メニューにない大根おろしバージョンで、非常に美味でした。

 キャンプ場へ戻る途中にある外舘さんの家でアップロードを試みたのだが駄目だった。メールはなんとか読めた。
 アナログ回線では一般回線でもうまくいかないことが多いらしい。ISDNだったらもっとマシらしいのだが。

 そこから月明かりに照らされる夜道を30分歩いてキャンプ場へ。もう0:30になっていた。