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6月29日 喜界島―奄美大島―請島

 風が強いせいで虫は少ないかなぁ、と油断したのだが、とんでもない。
 防虫ネットをかぶった顔まで、いくつも刺されてしまった。
 とても安眠どころではない。
 結局、数時間寝ただけで、撤収。
 3時すぎには、船付場へ。
 自転車をバラし、朝食を食べ、なんてやっていると、待合に明かりがついた。洗顔、歯磨きを済ます。顔の虫刺されは、見事に腫れ上がっていて、ちょと不気味。
 そうこうしているうちに、小学生が集まってきた。先生も、見送りらしい父兄も増えてきた。どうやら遠足か何からしい。
 それを横目に、待合入り口の階段に座って原稿を書く。名瀬に停泊するタイミングを謀ってアップロードするつもりなのだ。

 船の上から朝焼けが撮れるだろうと期待していたのだが、船が遅れ、待っている間に夜が明けてしまった。ちょとだけ朝焼け。
 結局船は1時間遅れの6時に出港。名瀬到着は8時だった。
 ASTELよりアップロード。

 結局、奄美大島南部の古仁屋に着いたのは10:45だった。料金は4,110円で、自転車はもちろんバラして積んできた。
 かけろまシーカヤックマラソン参加艇も私と一緒に上陸を果たしたし、待合室の床には、もう何艇も置かれていた。今度の週末の開催に向けて、準備は着々と進んでいるようだ。
 嬉しいことに、待合所の隣の電話ボックスがISDN化されていた。
 近くにいる人に聞くと、この後向かう請島への船は、別の所から出るという。
 のそのそと自転車を組み立て、移動。
 300mくらい離れた所に船付場があって、そこからはかけろま島や請島への乗船券を発行していた。やたらと海上タクシーの船がいたけど、どういう営業体系になっているのだろうか。人数がいれば、頼むのも面白いかも。
 そこにもISDN公衆電話があった。よしよし。
 請島への乗船券730円を買い(自転車については、船の人と直接話をするように言われた)、隣のAコープへ行って買い物をした。ちょっと覗くだけのつもりだったのだが、安いので、昼飯を買ってしまった。
 近くの小さな公園のベンチにすわって、これを書いている。
 さっき、話好きのオッチャンが来て、10分くらい話をしていたが、銭湯へ行くと言い残して去った。
 天候は曇で、風はあるものの、生暖かく、べとべとしている。
 ああ、やっと12時になった。飯にしよう。船が出るのは14時だ。

 野良猫と一緒に飯を食い、少し読書の後、船付き場へ戻って自転車の料金を確認。294円だったので、バラさないことに。
 現在13:20。アップロードすべし。

 古仁屋から請島の請阿室まで、瀬戸内町営船「せとなみ」で45分。52トンの小さな船なので、スケジュール通り帰ってこられるか、ちょと心配。

 船は、期待を外さず大いに揺れた。
 さらには、一度沖へ向かって航路を外すというオマケ付きだ。どういうわけか、沖へ向かって突然転進したのだが、慌てて操船席へ戻った操縦者が、進路を元に戻した。
 結局、一時間を少し超えるタイムで請島の請阿室へ到着。
 港は、こぢんまりとした寂し気なもの。
 請島は、14平方キロで人口249人。集落は請阿室と池地の2つ。船は、どちらへも止まる。
 請阿室を散策の後、山を越えて池地の集落へ。こちらには小学校と郵便局があった。郵便局には、試験的にオンラインで役場の業務を代行する端末が置かれていた。いずれは、端末から住民票や印鑑証明を出力できるようになるという。
 島の反対側のビーチへ行こうとしたのだが、峠の途中で鉄城網に阻まれた。離島にありがちな動物除けかとも思ったのだが、頑丈で開け方が判らない。しかたなく引き返す。
 集落でそのことを聞いたら、それはやはり放牧している牛除けで、開けることができたらしい。うむむ、いまさら遅いぞ。またあの急坂を登るのは嫌だぁぁぁぁぁ。
 ビールを手に入れ、池地の港で原稿を書きながら飲む。極楽極楽。
 今日は、この辺りで適当に寝て(虫対策にテントは張るつもり)、明日は早朝から大山(300mくらいか?)へ登山することにしよう。ハブ恐いけど。

 港の街灯を利用して夕食を作って食べ、読書の後、寝たのは22時頃だろうか。
 夜間も何度の船の出入りがあり、起こされたけど。
 ハブも恐いのでテントを張ったのだが、やはり灼熱サウナ状態で、なかなか寝付けなかった。
 虫刺されをとるか、サウナをとるか、悩みは深い。


喜界島の船付場から朝焼けを眺める