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4月14日 白河駅−村田

 おはようございます。
 駅近くの旅館を名乗る宿に素泊り(4,300円也)し、現在駅の待合で7時のバスの発車を待っている。宿の暖房機具といえば部屋にあるコタツくらいで、朝はかなり冷え込んだ。やはり、ここから先の野宿は厳しいだろう。
 白河駅は閑散としていて、売店の営業はまだだし、ストーブはあるものの点いていない。テレビくらいはあってもいいのに。
 ちなみに、宿を調べるための電話帳は、ページが破られていて役にたたなかった。(しかも駅にひとつしかないのだ)

 郡山駅には9時前に着いたのだが、その先、本宮へのバスが10:50までない。
 郡山駅前には立派なバス案内所があり、そこのおばちゃんがしきりに高速バスによる福島行きをすすめるのだが、それをふりきって詳しいバス案内書をもらった。これは34ページにおよぶ福島県内全路線を網羅したもので、それとにらめっこした結果、熱海温泉行きのバスに乗り、途中で熱海温泉発の本宮行きに乗り替えるルートを発見した。
 ちょうど熱海温泉行きのバスが出る所で、バスの運ちゃんに聞いたら、乗り次が可能だとのこと。
 で、今、熱海温泉行きのバスの中でこれを書いている。
 郡山はPHSが使えるんだけど、バスの中から送れるかな?

 玉川は、何にもない所にあった。ごうごうと強風が吹き荒れていて、待合の囲いがありがたかった。
 寒い寒い。
 そこで30分待って本宮駅へ。
 そこまでのバスの運ちゃんによると二本松へ行くバスはないとのことだったえど(一度岳温泉へ行けばあるとのこと)、駅へ行ったら、一日数本のバスがあった。
 で、現在二本松にいる。
 福島駅行きのバスは13:33までなく、あと一時間以上もある。
 例によって辺りを散策することにする。とはいえ、晴間は多いものの風が強くて寒い。

 駅前のお店で昼食を済ませた。
 バス停の隣りが二本松神社。さらにその隣りにある公衆トイレは、美しいのだが、センサーにより、人が入ると電気が点いてクラシック音楽が流れるようになっていた。うーむ、これは良とするか否とするか、ちょと複雑。

 で、14:48に福島駅到着。福島県最北の貝田駅行きのバスは16時丁度発。
 さてさて、情報収集するとしますか。その前に、PHSからアップロード。

 情報収集の結果、やはり予想通り宮城県へ路線バスで入る方法はないことがわかった。(高速バスを使えば仙台まで1,000円であるが)
 県境の福島側の駅である貝田駅までは行けるのだが、その駅へは宮城県側からバスはやってこない。
 手元の地図は福島県までなので、本屋で情報収集。立ち読みの結果、県境の宮城県側の越河駅周辺にはバス路線があることが判った。
 NTTの番号案内に宮城交通の電話番号を聞き、問いあわせると、確かに越河(こすごう)駅まではバス路線があるという。
 仕方ない、歩きますか。
 現在15:45、そゆわけで、アップロード。

 貝田駅入口でバスを降りたのが16:52。国道4号線に沿って徒歩徒歩と歩き出す。292.6kmという看板が東京までの距離だと気付くと、ちょっと脱力感。意外に距離ないのね。
 1.5km歩いただけで、宮城交通のバス停を見つける。バスは越河駅までではなく、集落を過ぎた所までだったのだ。そこで待ってもよかったのだが、待ち時間が一時間くらいあったので、さらに歩き続ける。
 越河は小さな集落だが、むかあし、明治天皇も泊ったらしい宿場だった。その面影は今は全くない。
 越河駅までちょうど一時間歩いた。
 日が沈むと冷たい風がなおのこと堪える。
 バスは集落の端で折り返し、駅前には18:17にやってくる。
 バス停から少し離れた所で原稿を書いていて、18時頃バスが目の前を走り去って行ったので大いにあせる。近くで雑談していた女学生に「あのバス、戻って来ますよね?」と突然問い掛けてしまい、ちょと白い目。
 う゛ー、それにしても、手が痛いほど冷たい。
 バスはちゃんと18:18に戻ってきて(あたりまえだって)、宮城県白石市へ向かう。初のミニバスで、しかも車体は新しい。
 学生たちが乗るのかと思ったら、乗客は私ひとりだった。学生たちは徒歩か自転車、もしくは一台きりの公衆電話に並び、迎えを呼んでいた。

 寒い寒い白石駅。案内板の外気温は9度だけど、強風で寒さ倍増。
 バスの案内所も観光案内所も閉まっており、バス路線図もない。地図は無料のを手に入れるつもりだったのだが、あてが外れ、地名が全く判らないので、どこ行きへ乗ればいいかも判らない。
 聞き込みの結果、村田へ行けば仙台へ行けるらしいことがわかった。
 一度は公衆電話で宿の料金を聞いたのだが、19:10に村田行きバスが出る(白石駅発最終だ)ことがわかり、乗り込む。
 バスの運ちゃんの、「村田に泊れるとこなんてあったかなぁ」というのが気がかりだけど。
 そもそも、村田ってどこやねん。

 で、20時に村田に到着。
 おいおい、まわりまっ暗で何もないぞ。
 村田はバス停が営業所になっていて、運ちゃんが営業所にいたおっちゃんに聞いてくれた。村田市街へ行けば宿があるという。
 市街まで徒歩5分くらいだった。
 で、宿発見。
 看板に電話番号が出ていたので、隣りのコンビニ前の公衆電話から宿泊お願いの電話をした。
 結果、No。
 え? 満員だって? そんなふうには見えんぞ。駐車場に車一台も止まっていないじゃないか。
 ぐちっても仕方ないので、黙って電話を切った。
 商店街の看板を頼りに他の宿を探すが、村田に宿は一軒きりらしかった。
 どーすんねん。
 野宿もいいけど、寒いよなぁ。雨の心配はなさそうだけど。
 で、ふと思いあたる。
 ラブホテルに泊れないだろうか?
 バスの車窓から高速道路の村田インター近くに何軒かあったことを思い出した。
 コンビニで買い物した後(1,500のいいのがあったので、地図買っちゃいました)、とぼとぼとラブホテルを目指す。
 20分くらい歩いて到着。
 ん? 見るからにはやってなさそうなラブホテルの壁に、20時以降はビジネスユースOKと書いてある。
 そっかー、で、5,250円也。
 部屋は普通のビジネスホテルとほとんど変わらない作りで、余計な期待を裏切ってくれた。(完全ラブラブ部屋に一人で、というよりはマシか)
 と、いうオチで、今日はおしまい。

今日の行程
白河駅〜郡山駅〜玉川〜本宮駅前〜二本松駅入口〜福島駅東口〜貝田駅入口・越河駅前〜白河駅〜村田

計 7,080円



ほとんど満開の二本松神社の桜