TopMenu / DO-YAH Menu
10月16日 屋久島2日目
7時起床。風はあるものの、雨は止んでいた。ただし、降っていないことが不思議なくらいの空模様だ。
どうしたものか。
朝食を取りながら考える。
夜、時折強風が吹くこともあり、今でこれなのだから、割と吹きっさらしのここで、台風に対処できるのだろうか。炊事場は強風が吹けば寝る処ではないだろう。
悩んだ末、出発を決めた。十数キロ先の1,500円素泊り民宿を目指すことにする。
テントを張っていないので、準備は早い。
しかし、ぽつりぽつりと雨が落ちてきた。
うーむ。
管理人にお金を払い(テントを張らなかったと言ったら200円安くなって430円だった)、出発。晴装備である。ただし、短パンは乾ききらなかったので長パンである。
しかし、雨足は徐々に強まり、15分後にはザックカバーを装着し、ハンドルに固定してあるウエストポーチにはタオルを巻いた。30分後には昨日並みに降り出し、たまらず、道路脇のドアのない物置に飛び込む。
蚊が多く、たちまちいくつも刺された。
蚊取線香を焚き、停滞を決め込む。台風は明日の夕方最接近らしい。
半分は来たはずだ。とにかく雨の小止みを待つことにして、原稿を書いたり本を読んだりして過ごした。
結局一時間半の停滞の後(3冊目が読み終わってしまった)、小降りになったので出発した。
そこから目的の平内までは意外に近く、平内海中温泉へ。ここの海中温泉は悪石島とは違い、ちゃんといくつかの浴槽が作られていた。しかし、雨の中入る気にもなれず(脱衣所もないし)、写真を撮っただけで出発。
実は、そこへ行った最大の目的は、1,500円素泊り民宿の場所を確認することだった。そこに看板が出ていたという話だったのだ。しかし、看板は発見できず、坂道を必死で上ってもとの道へ戻った。
平内の商店でも聞いてみたのだが、場所は判らなかった。
途方に暮れている訳にもいかず、先に進むことにする。
ところが、また雨が激しくなり、八幡小学校前のバス停小屋で停滞。うろうろしていたら、バスが止まってしまった。すまぬ。
11:30になったので、飯にするか、と思ったら、水を持っていないことに気付きあきらめる。小学校へ水をもらいに行くのも恥ずかしいし。
地図とガイドブックを熟読し、7キロ先の尾之間に自然休養村という記述を見つけた。キャンプくらいは出来るだろう。心配なのが、その記述は手持ちの4つの地図のうち、ひとつにしか載っていないことだ。
あと、候補としては、OUTDOOR誌に紹介されていたゲストハウス沈流庵がその手前にある。良さそうだけど、一泊二食付き5,630円は痛い。台風をやり過ごすには2泊の必要があるからだ。
雨が小降りになったので、悩みながらペダルを漕いでいると、道脇にユースホステルの看板があった。会員ではないので候補に入れていなかったのだが、ああこんな所にあったのか、と、道をそれて見に行くことにした。200m先との看板は嘘だったけど(300mはありそう)、木造の奇麗な建物だった。
入ってみて少し話をし、会員になって泊ることにした。
一泊素泊り2,800円、3泊以上だと2,500円になるとのこと。これは会員料金で、会員以外は1,000円増しになる。
私は年会費2,500円払って会員になり(今回だけの利用だったら会員にならない方が徳なのだが)、2泊の申し込みをした。
で、畳の部屋に案内される。おおお、久々じゃ。
台風接近のため、宿泊客は同室になる男性と、他女性1名の、私を含めて3人だという。同室の男性は出かけていていなかった。
炊事場にはコンロや調味料が置いてあり、使用料100円だったが、私は自前のを使うので無料。早速昼飯を作って食べた。冷蔵庫の使用料も100円で、こちらは後で食材を仕入れて詰めておこう。
食事の後、部屋で原稿を書いたりしてのんびり過ごし、歩いて1時間半くらいかかりそうな尾之間温泉に行くつもりだったのだが、何時の間にか寝てしまっていた。こんなことは珍しい。
16時に、お風呂に入れますよ、と、起こされ、慌てて買い出しに行く。徒歩20分弱の距離で、数時間前に道を聞いたお店だった。
2日分の食料を少し奮発して買い(牛肉も買ったのだ)、ユースへ戻る。
風呂に入り、缶ビールで喉を潤し、19時くらいから夕食を作り始めた。
焼肉、焼きギョウザ、ご飯、ビール、日本酒、おお豪華。
その後泊り客、ヘルパーと雑談し、就寝は0時頃か。
平内海中温泉。入れないよなぁ、これでは。