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10月9日 諏訪之瀬島2日目

 7時起床。ぐっすり眠れた。
 今朝も天気がいい。
 登山の準備をして、まずは8時に食料品店へ。冷凍されたパンを2ケ仕入れる。うーむ、クリームパンの方は10/2賞味期限切れ。もっとも、レーズンパンの方ですら、10/6賞味期限切れなのだが。
 駐在に寄って入山届けをだしてから、登山道入り口までは自転車で行く。
 5、6の人たちが牛を追っている。何かあるのだろうか。
 8:25に登山開始。快晴、風やや強しで気持ちいい。
 登山道は、標高450m地点辺りまでは木に似せた樹脂の階段が付けられていた。とはいえ、やや薮漕ぎなので、長袖シャツ長ズボン手袋は必携。
 標高450m地点を越えると道はない。火山岩のガレ場を適当に進む。
 景色は、富士山の3,000m地点付近似なのだが、空気が濃いので妙な気分。木は全く生えていない。
 見せかけの山頂に騙されつつも、11:40頃に山頂到着。途中軽食を食べたり、腰をいたわる為に休憩ばかりしていたので、随分時間がかかっている。
 山頂は、ひとことで言えば、無茶苦茶恐かった。私が高い所が苦手なことは前にも書いたけど、ああ山頂に着いた、と思ったら、その裏は断崖で、遥か下に噴火口が見え、噴煙を上げている。
 山頂で昼食だ、と思っていたのだが、それを見てすっかりおよび腰。アルペン踊りを決めるどころではない。
 わずか10分くらいで頂上を後にする。
 少し下った平坦な所で昼食。と言っても、パンとソーセージであるが。
 それにしても、この島の水のマズさには参る。硫黄臭というか、薬っぽいのだ。
 で、そろそろと下山。御岳は、799mと低いものの、それなりの装備で登ることをお薦めする。靴も、ローカットタイプは避けたい。登山道のないガレ場を登るのだが、もろくてよく崩れた。パーティーで登る時は落石に注意しよう。
 ずーっとよく晴れ、登山中、諏訪之瀬島はもちろんのこと、平島、悪石島、我邪島(無人島)がよく見えた。山頂からは、中之島も見えたが、残念ながら奄美大島までは見えなかった。
 下山は、山頂付近は慎重に。足元は滑り易く、ルートは外れ易い。しかも、外れれば崖である。視界の悪い時には動かない方がいいだろう。溶岩流の後が深い裂け目になっており、ビバークはたやすい。
 結局私は何ごともなく、14:10くらいに麓に着いてしまった。駐在へ下山の報告を書きに行く。
 後半、わざと水分を断ち、ビールに備えていたのだが、ビール販売民家へ行くと、5歳くらいの男の子が2人いるだけだった。
 ビールのことを聞くと、冷蔵庫から出してきてくれた。500mlと350mlを一本づつ受け取り、お金を渡すと判らないという。千円札を渡し、お母さんに言付けを頼む。お釣は、まぁ、そのうち受け取れれば、ということで。
 テントサイトへ戻り、水、その他食料を持って港へ出かけた。「としま」の来ない小じんまりとした方である。当然誰もいない。(メインの港でも誰もいないだろうけど)
 快晴、風やや強し。
 防波堤の壁にもたれ、ビールを飲む。
 ああ極楽。
 15時と早いけど、夕食のサバ味噌煮缶とスパゲッティを食べ、ビールを飲む。結局昨日の飲まなかった350ml缶まで飲みきってしまった。
 後は、だあれもいない防波堤でだらだら過ごす。
 天気がすごくいい。
 野生の羊が鳴いている。
 上半身裸で寝ていると、鳥がすぐ近くまでやってくる。
 17時過ぎになって、釣人がひとりやってきた。工事のおっちゃんらしい。
 風が少し収まったので、私もルアーを投げる。
 そうこうしているうちに、素晴らしい夕日になった。水平線へ陽が落ちる。
 その後、釣人は2人増え、早速いい型を上げる。(餌釣です)
 ルアーも食いそうな口をしていたので、俄然私も張り切るが、結局釣れず。(実際釣れてしまったら結構困るのだけれど)
 月がないのであっと言う間に真っ暗。降るような星空に流れ星。さすがに人工衛星までは見えなかったけど。
 夜道をてくてく歩いてビール屋さんへ。お釣をもらい、それでもう一本350mlを買う。
 テントに戻り、荷物の整理をしつつ缶詰を肴に飲んだのでありました。
 今日もいい一日でした。おやすみなさい。

噴火口。恐い!