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北海道は秘境であったか?

 遅ればせながら、まとめてみる次第である。
 結論から言ってしまえば、やはり北海道は秘境であった。
 熊に脅え、狐に脅え、食料調達に苦慮する。
 お気楽なツアーもいいだろう。しかし、我々は未舗装路を好み、シュラフを愛する。
 リポートが滞ったことをお許し頂きたい。
 リポート言うには、あまりにも貧弱な内容であった。写真とキャンプションだけというお粗末な内容であるが、現場で、しかもその日の疲労を引きずってリポートを書くという困難さは、想像を遥かに超えたものだった。それは、日程の途中でスタッフの片割れが脱落したことにも現れている。

 しかし、我々は北海道の秘境地域を満喫した。
 思わず写真を撮ることを忘れる風景に、人に、動物達に出会った。
 いつまでも、この風景が私達の心の中だけでなく、現実にも残っていって欲しいと願ってやまない。

 今回、様々な機材を使用した。
 小型GPSは残念ながら故障のため機能しなかったが、我々の五感はそれを補ってあまりあった。
 食用廃油から精製されたV.D.F.も、途中でなくなって軽油に切り替えはしたが、どちらも全く快調。排気ガスの臭いに熊が引き寄せられるのでは、という不安もあったが、事なきを得た。

 私は、以前、十勝平野の中札内村に住んでいたことがある。
 広大な土地に、人口わずか4,000人。当時、最も近いコンビニエンスストア(帯広にあった)まで、30キロ以上あった。それが、今回行ってみてびっくり! 2軒ものコンビニができていたのだ! コンビニは、人口2,000人に対して1軒の割で作るそうであるが、この広大な土地に2軒とは! しかも、ごくごく一般的な店構え。十勝では当たり前の、入口の二重化(入口の前に温室状の空間がつくってある)すらない。はたして、冬を乗り切れるのだろうか? 村人も注目していた。

 いつかきっとこの地へ戻ってくる事を誓って、北の大地を後にする筆者であった。