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いよいよ第三世代に突入か?
普及型デジカメ



ソニーに引き続きオリンパスと、この頃デジカメ界はホットなニュースにことかかない。オンラインで飛び交う情報を追い、コメントを付けているだけでも24時間で足りないぐらいだ。私はただの一庶民で、趣味で写真を楽しむ程度の素人であるが、私ながらに思うところを記してみたい。

デジカメ自体は、かなり以前からプロやプレスの現場では使われてきた。普及型でもマビカとか、Q-PIC なんてのがあったけど、これらを除いて、ここ数年間の普及型デジカメという視点で見ると、以下のように分類できるのではないだろうか。

第一世代:

第二世代:

第三世代:

Canon PowerShot 600 は第二世代〜第三世代の過渡期製品か?(決して悪い意味ではありません。念のため)


この一年間で、多くのデジカメが発表され発売されてきた。


画期的という面ではやはり Casio QV-10 をおいて他にないと思うが、その後の製品を見るとどうだろうか。QV fever の影響もあって、デジカメが一気に庶民層にブレイクし、通常の工業製品におけるスケールメリットの恩恵は得られている。どれも確かに品質は向上し(してないものもあるが)、画質はよりよく(なってないものもあるが−しつこい(笑))、値段は安くなっているが、画期的度という点でみると、どうも、今一つであり背筋に寒けが走るようなものになかなかお目にかかれない。(だったらおめーはなにか考えられるのか? と言われれば当然ムリである。一消費者のたわ言さ・・・)

第三世代の幕開けにふさわしい、感動的なデジカメの出現を期待したい。この原稿執筆時点では、ソニーのデジカメもオリンパスのデジカメもプレスリリースレベルで実際の製品はまだ市場に出ていない。ソニーのデジカメは連写機能や赤外線インターフェースを備えるなど、非常に意欲的で斬新なスペックである。もはやデジカメから画像を吸い上げるのは、パソコンなどの端末の近くにカメラを置くだけでいい時代がやってこようとしている。オリンパスのカメラにしても、カメラメーカーならではの画質へのこだわりが感じられるのはもちろん、日本で初めてコンパクトカメラの原型を作ったカメラメーカーとしての、カメラに注ぐ情熱がヒシヒシと伝わってくる作品である。

高画質デジカメが市場の拡大とともに低価格高品質になっていくのは、我々一般消費者にとっては実にありがたいことである。が、一方で、私はもう一つの方向である「お遊び」の分野にも期待をしたいところである。

第二世代で亜流として取り上げた Kodak DC20 であるが、この路線である。

私は、都合3台目のデジカメとしてこの DC20 を購入したのであるが、『デジカメもついにここまできたかぁ』という、ある種感慨のようなものを覚えた。

ヨドバシカメラで、2万9千8百円で売られていたそのデジカメは、まさに、「うつるんですデジタル」のノリの感覚で使えるカメラで、しかも、オールインワンパッケージで接続キット含め丸ごと全部入っている。付属のソフトもなかなか傑作で、写した顔を変形させたり、ゆがめたりと、まさにお遊び感覚バリバリなデジカメセットであった。

ハードウエアやそれを取り巻く環境の進歩は著しいが、ソフトの面。例えば撮影した画像を整形〜加工〜出力する面までとトータルに、しかもライトな感覚でサポートするような、お遊びカメラがもっともっと増えてもいいだろう。但し、日本のメーカーは、国民性ゆえの性か、あるいは、なんなのか、私も日本人である以上偉いことは全然言えないが、この、「お遊び」という面は、最も苦手とする部分でもある。

銀塩写真に迫るデジカメ。銀塩がメモリに変わる日は・・・

やってくるのは確実だが、その歩みは一年前に私が想像していたものよりも遥かに速そうだ。

画質は断然銀塩がいいし、この差がなくなる日はまだ当分先であると思うが、私自身ここ半年以上、デジカメ(RICOH DC-1S)を使って以来、めっきり銀塩フィルム消費量が減った。

そうなのである。私のような素人は、普段のスナップやお散歩写真では銀塩フィルムが持つほどの情報量は、不要なのである。

おそらく、ネガカラーで同時プリントしておしまい。サービス版での焼き回しで写真を楽しむほとんどのかたが、ほぼ同様な状態ではないだろうか。
RICOH DC-1S で撮影した写真を、レタッチして Nikon CoolPrint で印刷すれば、かなり鑑賞に耐える品質が得られる。

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ウォークマンが発売されたのは、私が高校1年の頃であったと思うが、当時私はオーディオに夢中であり、ごくわずかな自由になるおカネでオリジナル設計のアンプを作ったり、スピーカーボックスをノコギリで切ったりしていた。

当時、カセットテープといえば、「レコーダー」と自動的に後に言葉がついてしまうがごとくで、もっぱらメモ録音用だったり、生ロクだったりで、オーディオ用のは「カセットデッキ」というシロモノであった。TC-D5M(通称カセットデンスケ)は小さかったけど。

そんな中に、「ウォークマン」である。

「音を聞くだけ? なんに使うンだよ。あんなんでステレオで鳴るの? マトモな音するの?」

そんな声の中、私は店頭で初めて「ウォークマン」の音を聞いたときにはすごい感動した。まさに、背筋に寒けが走るような感動であった。

世の中、ブレイクダウンする製品には、なにかがあるものである。



なにはともあれ、自分の好きな分野のこのような激動の時期を、頭がマトモなうちにリアルタイムで体験できて私は非常に幸せだと思う(おおげさですかね?)。



ただの庶民で Macintosh ユーザーで素人フォトグラファー(で本業サラリーマン(笑))の私ですが、この頃雑誌にデジタル画像関係の記事書いたり、こうして IPMJ さんにお邪魔させていただいたり、なんだかあちこちで活動させていただいております。

こんな私に興味を持っていただいたかたは、 ぜひ私のホームページにお越しください。
なんとか9月中に、英語版ページ(日本語のサブセット版(笑))をご用意したいと思っております。